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活動報告

第30回農学部4学科「食料農学科」「生命科学科」「地域環境科学科」「動物科学、水産科学科」の実験講座 を開催いたしました

令和8年7月4日(土)岩手大学農学部にて、第30回農学部4学科「食料農学科」「生命科学科」「地域環境科学科」「動物科学・水産科学科」実験講座を開催いたしました。

平成8年に「農学部4課程の実験講座」としてスタートした本講座は、平成28年度と令和7年度の学部改組に伴い「農学部4学科の実験講座」として今年で通算30回目を迎えました。岩手県内の高校生や理科教育に携わる教員の方々を主対象に、受講生43名が8つのコースに分かれ、実験やフィールドワークを中心として、教科書では得られない「科学の面白さ」、最先端の研究がいかに行われているかを体験していただきました。

 

◆講 義 内 容◆

【コース1:植物のウイルス病を診断してみよう】受講生6名 担当:食料農学科農学コース 八重樫 元 准教授
植物ウイルス病の診断法として、RT-PCRにより植物ウイルスを検出する実験を行い、実験の合間に植物病理学・ウイルス学に関する簡単な講義を行いました。植物病害防除における診断の重要性を理解してもらうとともに、現在行っている研究の紹介を行いました。

【コース2:酵母を見て、知って、考える―細胞観察から発酵まで―】受講生5名 担当:食料農学科食品健康科学コース 西村 明 教授
食品微生物である酵母を題材に、糖資化性と醸造との関わりについて実験を行い、各種糖に対する酵母の利用性を観察し、その違いがワイン、ビール、日本酒の醸造方法に関係することを理解していただきました。また、酵母のDNA染色を行い、ミトコンドリアにもDNAが存在することを観察し、オルガネラ共生説について学ぶ内容を実施しました。

【コース3:DNAと遺伝子検査について学ぼう】受講生5名 担当:生命科学科分子生物機能学コース 斎藤 靖史 准教授
口腔内細胞からDNAを抽出・精製し、アルコール代謝に関わるALDH2, ADH1Bの多型遺伝子の増幅を行いました。電気泳動によりPCR産物の検出を行い、両遺伝子型の判定を行いました。また、DNAと遺伝子、多型を利用した遺伝子診断、遺伝子配列の違いによる作物等の品種鑑定などに関する講義を行い、DNA研究手法の体験とその利用に関して学習して頂きました。

【コース4:バクテリアに薬が効かなくなる??抗生物耐性細菌の研究前線】受講生6名 生命科学科分子生命医科学コース 沢里 克宏 准教授
抗生物質の発見と耐性菌についての講義を行った後、実際に大腸菌を培養し、抗生物質を手添加した際の抗菌効果について観察しました。また、大腸菌からプラスミドDNAを抽出し、電気泳動により分離後、染色して観察しました。

【コース5:コメで学ぶ植物と環境の科学】受講生5名 地域環境科学科革新農業コース 舛谷 悠祐 助教授
最初に植物の環境応答や光合成に関する講義を行った後、イネを用いて光合成反応の有無を検出する実験を実施しました。後半は農業気象学研究室で取り組んでいる白米中のデンプンの組成における環境応答に関する研究を紹介し、実際に白米中のデンプン組成の相違を検出する実験および食味官能試験を実施して、デンプン組成によって成分・外観・食味等が変化することを体験してもらいました。

【コース6:Enjoy GWood Life!~知って試して木材の魅力~】受講生5名 地域環境科学科森林科学コース 坂上 宏樹 准教授
身近な材料である木材について知ってもらい、木材の使い方を体験してもらうため、前半は顕微鏡を使って木材細胞を観察し、生物としての特徴を学習しました。後半は誰でも簡単に準備できるペットボトルを使って木材の強さの指標となる曲げヤング率を測定しました。

【コース7:動物の成長を支える飼料の科学:栄養素を測ってみよう】受講生5名 動物科学・水産科学科動物科学コース 牧野 良輔 准教授
飼料に含まれる栄養素の考え方を通して、栄養素分析の重要性を説明しました。実験では、薄層クロマトグラフィーを用いて、市販飲料に含まれるアミノ酸の分離と検出を行いました。また、本測定手法の有用性と限界を説明した上で、液体クロマトグラフ質量分析計によるアミノ酸分析の例を示しました。実験を通して、分析原理を知ることの重要性をお伝えしました。

【コース8:ウニ養殖の科学~餌作り、ウニの体のしくみ、品質評価など~】受講生6名 動物科学・水産科学科水産システム学コース 谷田 巌 准教授
ウニの餌に必要な条件や使われる原料の種類の説明を行い、実際に餌を試作してもらいました。ウニの体サイズや生殖腺指数、生殖巣の色彩式差測定の方法を体験してもらったほか、解剖によりウニの体の仕組みについても説明しました。

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